性感染症について知っておきたいこと

性病というと梅毒と淋病の2つしか知らない人が多いかもしれませんが、実は性交渉によって感染する病気は、エイズ、軟性下疳、非淋菌性尿道炎、性病性リンパ肉芽腫、性器カンジダ症、尖形コンジローム、性器ヘルペス、ウイルス性肝炎、鼠径部肉芽腫、伝染性軟属腫、陰部シラミ、疥癬などはるかに多くの種類があるのです。

世界中で毎日100万人以上の人がSTIに感染しています

2019年6月10日 WHO（世界保健機関）の職員が、出会い系アプリの普及によりセックスが容易になった一方で、自分の身を守ることを怠る人が増えたと発言しました。性的パートナーや性行為の複雑なネットワーク、過信、コンドームの使用率の低下、その他の性感染症が結果として増加しました。

性感染症は、世界中で毎日100万人以上、年間3億7,600万人以上の新規感染が発生しており、中でもクラミジア、淋病、トリコモナス、梅毒の発生率が最も高くなっています。世界では平均して25人に1人がこれらのSTIに少なくとも1つ感染しており、同時に複数のSTIに感染している人もいて、無防備な性行為が主な感染原因となっています。

一般的な性病の潜伏期間
疾患名	潜伏期間
梅毒	2〜4週間
淋病	2日～12日
軟性下疳	2日～30日、平均2～5日
非淋菌性尿道炎	7日～21日
トリコモナス尿道炎	4日～7日
性病性リンパ肉芽腫	6日～21日、平均7日
尖圭コンジローマ	3週間～8ヶ月、平均3ヶ月
性器ヘルペス	2日～20日、平均6日

梅毒

梅毒は梅毒スピロヘータによる慢性全身感染症で、皮膚に現れるだけでなく、全身の臓器が侵される。

主に性交渉によって感染しますが、胎児梅毒が発生する胎盤を経由して次世代に感染することもあります。

臨床症状は複雑で、ほとんどの人は明らかな症状がありません。典型的な硬性下疳は、円形または楕円形の無痛性で境界のはっきりした潰瘍で、皮膚表面から隆起しています。第2期梅毒は、主に梅毒性皮疹が多彩に再発し、広範囲で左右対称であり、痛みやかゆみを伴わないのが特徴です。

梅毒の種類によって治療プロトコルは若干異なり、ペニシリンが主な治療薬となり、ペニシリンにアレルギーがある場合は他の抗生物質が使用されます。深刻な被害を避け、感染を減らすためには、できるだけ早期に治療し、治療を継続することが重要です。

淋病

淋病は、淋菌（Neisseria gonorrhoeae：以下、淋菌）により引き起こされる泌尿器系の化膿性細菌感染症である。人間は唯一の自然宿主であり、主に性行為によって感染する。無症状の場合もありますが、男性不妊症などの深刻な事態を引き起こす可能性があります。

男性は通常、急性尿道炎を呈し、尿道の灼熱感や刺痛に始まり、尿道の発赤や腫脹、少量の粘液分泌、朝方に尿道が痂皮化する ｢ゲップ｣現象が見られます。淋菌は感染力が強く、男性と性交渉を持つ男性のオーラルセックスやアナルセックスによって、淋菌性咽頭炎や淋菌性腸炎を引き起こす可能性があります。

現在は、セフトリアキソンナトリウムによる治療が一般的ですが、薬剤耐性淋菌の出現、部位や重症度などを考慮し、患者さん個々の状況に応じて、ダイコニマイシンやセフォタキシムなど、異なる治療法を追加することが重要だと考えています。

性病を予防するにはどうしたらよいですか？

性病は主に性的接触によって感染します。性行為の際には、双方の皮膚や粘膜が頻繁にかつ密接に接触するため、性病の病原体が互いに感染しやすくなります。また、泌尿器は温かく湿っているため、STDの病原菌の増殖に非常に適しています。主な予防策としては：

1、コンドームの正しい使い方。 性行為の際にコンドームを正しく使用することで、感染のリスクを減らすことができますが、コンドームがパーツを包んでいない、あるいは包めない場合、尖圭コンジローマ、白癬、陰部シラミなどの性病感染が起こる可能性はあります。

2、自己規制を行う。感染経路を減らすために、性的パートナーの数と性行為の回数を制限する。

3、間接的な感染を防止する。個人の衛生に気を配り、下着や肌着を共有しない、性具を共有しない。

4、性的パートナーへの情報提供 、最近STIの治療を受けた、または受けている場合は、再感染を防ぐために、性的パートナーにも治療を受けさせる必要があります（性的パートナーは、症状がなくても定期的に治療を受けるべきです）。

5、ブロッキング薬。

性病は完治するのか？

病原体によって治療法や予後が異なりますが、一般的に多くの性病は早期に発見し、しっかりと治療すれば完治します。発見が遅れたり、標準的な治療を受けずにいると、病気の進行が長引き、罹患することさえあります。

1、細菌感染症、通常細菌、クラミジア、マイコプラズマ、スピロヘータや他の病原体によって引き起こされる性病は、抗生物質治療の合理的な使用を通じて、淋病、非淋菌性尿道炎、初期の梅毒など、治癒を得ることができます。

2、ウイルス感染症 例えば、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなど、治療はより困難であり、抗ウイルス治療は唯一の抑制的な役割を果たすことができ、完全にウイルスを削除することはできません。そのため、これらの性病については、早期に治療を行うことで症状をなくし、感染力を低下させることができます。

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